후리가나로 읽는 일본 고전
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うきふね
文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集
泉 鏡花
泉 鏡花의 文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集(うきふね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,938자 · 67화면
二
船は波に、海に浮べたかと思われる。……が藍を流した池のような浦の波は、風の時も、渚に近いこの船底を洗いはせぬ。戯にともづなの舫を解いて、木馬のかわりにぐらぐらと動かしても、縦横に揺れこそすれ、洲走りに砂を辷って、水に攫われるような憂はない。
気の軽い、のん気な船は、件の別荘の、世に隔てを置かぬ、ただ夕顔の杖ばかり、四ツ目に結った竹垣の一重を隔てた。濡縁越の座敷から聞え来る三味線の節の小唄の、二葉三葉、松の葉に軽く支えられて、流れもあえず、絹のような砂の上に漂っているのである。
二
「この何でもせい。……住吉の岸辺の茶屋に、よいやさ。」
と風体、恰好、役雑なものに名まで似た、因果小僧とも言いそうな這奴六蔵は、その舷に腰を掛けた、が、舌打して、
「ちょッ面倒だ。宿銭は鐚でお定り、それ、」
と笠を、すぽりと落し、次手に振分の荷を取って、笠の中へ投げ込んで、
「いや、お泊りならばァ泊らんせ、お風呂もどんどん湧いている、障子もこの頃はりかえて、畳もこの頃かえてある。――嘘を吐きゃあがれ。」
空手を組んで、四辺を見たが、がッくりと首を振って、
「待てよ……青天井が黒光りだ。