후리가나로 읽는 일본 고전
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うきふね
文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集
泉 鏡花
泉 鏡花의 文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集(うきふね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,938자 · 67화면
蛤が六つ七つ、むらむらと渚を泳いで、左右を照らす、真珠の光。
凄じいほど気高い顔が、一目、怨めしそうに六蔵の面を視て、さしうつむいて、頸白く、羅の両袖を胸に犇と掻合す、と見ると浪が打ち、打ち重って、裳を包み、帯を消し、胸をかくし、島田髷の浮んだ上に、白い潮がさらり、と立つ。と磯際の高波は、何とてそのまま沖に退くべき。
颯と寄る浪がしら、雪なす獅子の毛の如く、別荘の二階を包んで、真蒼に光る、と見る、とこの小舟は揺上って、松の梢に、ゆらりと乗るや、尾張を越して富士山が向うに見えて、六蔵素天辺に仰天した。
這奴横紙を破っても、縦に舟を漕ぐ事能わず、剰え櫓櫂もない。
「わああ、助けてくれ、助船。」
「何うしました、何うした。」
人目を忍んで、暗夜を宮歳と二人で来た、巽は船のへりに立つと、突然跳起きて大手を拡げて、且つ船から転がり出した六蔵のために驚かされた。
菩提所の――巽は既に詣ではしたが――其処ではない。別荘の釣舟は、海に溺れた小雪が魂をのせた墓である。
「小雪さんを私と思って。」……
あの、船で手を取って、あわれ、生命掛けた恋人の、口ずから、切めて、最愛い、と云って欲い、可哀相とだけも聞かし給え。