후리가나로 읽는 일본 고전
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うきふね
文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集
泉 鏡花
泉 鏡花의 文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集(うきふね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,938자 · 67화면
」
と胸を揺って、ぐっと反ったが、忽ち肩ぐるみ頭をすくめて、
「何を言やあがる。」
で、揚あしを左の股、遣違いにまた右て。燈は遠し、手探りを、何の気もなく草鞋を解いて、びたりと揃えて、トンと船底へ突込むと、殊勝な事には、手拭の畳んで持ったをスイと解き、足の埃をはたはたと払って、臀で楫を取って、ぐるりと船の胴の間にのめり込む。
「御案内引あいあい……」
と自分で喚き、
「奥の離座敷だよ、……船の間――とおいでなすった。ああ、佳い見晴、と言いてえが、暗くッて薩張分らねえ。」
勝手な事を吐くうちに、船の中で胡坐に成った。が兎が櫂を押さないばかり、狸が乗った形である。
「何、お風呂だえ、風呂は留めだ。こう見えても余り水心のある方じゃねえ。はははは、湯に水心も可笑いが、どんどん湧いてるは海だろう。――すぐに御膳だ。膳の上で一銚子よ。分ったか。脱落もあるめえが、何ぞ一品、別の肴を見繕ってよ、と仰せられる。」
と仰せられ、
「ああ、いい酒だぜ、忠兵衛のおふくろかい、古い所で……妙燗妙燗。」
と二つばかり額を叩く。……暢気さも傍若無人で、いずれ野宿の、ここに寝てしまうつもりでいよう。