후리가나로 읽는 일본 고전
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うきふね
文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集
泉 鏡花
泉 鏡花의 文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集(うきふね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,938자 · 67화면
梁山泊の割符でも襟に縫込んでいそうだったが、晩の旅籠にさしかかった飢と疲労は、……六よ、怒るなよ……実際余所目には、ひょろついて、途方に暮れたらしく可哀に見えた。
この後を、道の小半町、嬉しそうに、おかしそうに、視め視め、片頬笑みをしながら跟いて歩行いたのは、糊のきいた白地の浴衣に、絞りの兵児帯無雑作にぐるりと捲いた、耳許の青澄んで見えるまで、頭髪の艶のいい、鼻筋の通った、色の浅黒い、三十四五の、すっきりとした男で。何処にも白粉の影は見えず、下宿屋の二階から放出した書生らしいが、京阪地にも東京にも人の知った、巽辰吉と云う名題の俳優。
で、六が砂まぶれの脚絆をすじりもじって、別荘の門を通ったのと、一足違いに、彼は庭下駄で、小石を綺麗に敷詰めた、間々に、濃いと薄いと、すぐって緋色なのが、やや曇って咲く、松葉牡丹の花を拾って、その別荘の表の木戸を街道へぶらりと出た。
巽は時に、酔ざましの薬を買いに出たのであった。
客筋と云うのではない、松坂の富豪池川とは、近い血筋ほどに別懇な親類交際。東に西に興行の都度、日取の都合が付きさえすれば、伊勢路に廻って遊ぶのが習いで、別けて夏は、三日なり二日なり此処に来ない事はないのであった。