일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면

아오조라 문고

そしてこの稀有な出来事を、一生のうちでも忌わしい見聞の尤なるものとして、みな少しも早く記憶から消し去ろうとするものの如くであった。

一方、伊丹城を始め、花隈や尼ヶ崎の支城を捨てて諸所へ逃げかくれた男らしからぬ男どもは、当然、見つかり次第討ち取られた。中には、

「世を捨てたら?」

と、寺へ駈け込んで、一夜に髪を剃りこぼち、きのうの具足太刀を、数珠法衣に着かえて、どこまでも命を保とうとした醜類中の醜もあったが、

「仮借すな」

とある信長の厳命に、織田軍の兵はそれらの者もすべて山門から引きずり出して斬った。

ただここに最も世人を歯ぎしりさせた一事は、この酸鼻を起した当の張本人荒木村重が、ついに追捕の網にもれて逸早く逃げてしまったことである。

うわさには、花隈から兵庫の浜へ出て、船をひろい、備後の尾道へ落ちて行ったとあるが――杳としてしばらく所在が知れなかった。

さもあらばあれ、彼村重は、もう人の中の人ではあり得ない、完全に死んだものだ。いやなお、どこかに生を偸んでいる限り、窒息の苦悩をしながら腐肉を抱えているものにすぎない。

日本丸

こんどの荒木村重退治の合戦にあたって、織田方に一異彩を加えた手勢がある。