후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면
「ままになるなら、その少年たちに会って、自分の精神の一片でも、餞別に語って、信念の中に持たせてやりたいが」
と、思った。
何のために、欧羅巴の諸国王が、また師父ワリニヤーニなどが、大名の子弟らを、さまで熱心に欧州見学に連れてゆくのか。文化的意志は諒解する。しかしまた彼らが最後に期している大きな野望も信長は充分に洞察している。その二つをあわせて、信長は、安土の城にもある地球儀を、いつも眺めているのである。
「ワリニヤーニは、そのため、去年京都を去る折、口惜しげに申しておりました。安土の主君様の御事を」
「ほ。……何とな?」
「安土の主君様は、いつでも御洗礼をおうけ遊ばしそうでいながらさてとなると、容易に、うんとお頷き遊ばさない。とうとうこの度も、安土の主君様に御洗礼をおさずけせずに欧州へもどるのが、ただ一つの心残りであると……」
「は、は、は。そうか。そういっておったか」
信長は、椅子を立った。そして鷹を拳にすえて後ろに立っている従者に向って、
「思わず道草した。さあ帰ろう」
いうやいな、もう大股に階段を下りて、忽ち扉の外で駒を呼んでいた。さっき提琴を弾いていた伊東ゼローム以下、生徒たちは、校庭に整列していた。