후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면
「事は、火急。寸刻も争えばとあって、五郎信盛様の御手簡は、第二の早打がお持ちするであろうとのこと。ただ今、着いたばかりのお使いは、口上をもって、右の儀を、お館へと、云い終るやいな倒れて、前後も弁えませねば、煎薬を与えてそっと休息させておきました」
まだ手をつかえている源四郎のそばを大股に通りこえて、勝頼は、うしろの逍遥軒へ、大声して云った。
「五郎の手簡など、見るまでもない。木曾の変心は、事実だろう。彼といい、梅雪入道といい、近年、いぶかしい兆候はいくらもあった。――叔父御、御苦労ながら、また御出陣ください。勝頼も参りますれば」
それから一刻と経たないうちに、新府今城の櫓から太鼓が鳴っていた。城下には陣触れの貝がながれている。梅は白々と暮れかけている山国の静かな春のたそがれを物々しげに。
発向はその日のうちだった。韮崎の夕日に焦かれながら木曾路へ向った軍馬は初め五千――夜に入ってなお一万近くも立った。
「よくぞ、彼より叛心を明らかにした。この事なくば、忘恩の賊も、討つ日はなかった。この度こそ、木曾のみか、二心ある者、悉くを、粛清して余すなく、甲軍の陣紀を一新せねばならぬ!」