후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면
うごかずに、ひきとめて、
「せっかく見えられたのに、光秀様に、お目にかからず帰られるなどという法はない。主君、お立帰りの後、お留守に、友松どのが見えましたと申しあげたら、なぜ止めておかなかったかと、わしが叱られる。まず、まず……」
と、殊さらに、新しい話題を出して、このゆくりない来客をひきとめていた。
いま京都に家を持っているが、海北友松は、江州堅田の人。つまり光秀の領する坂本城の近くに生まれた由縁をもっている。
のみならず友松は、以前、武人として、岐阜の斎藤家に禄仕していたことがあるので、その頃から、内蔵助利三とは、よく知っていた。――利三も、明智家に属するまえは、斎藤一族のうちに驍名ある稲葉伊予守長通に仕えていた時代があるからである。
友松が、浪人後、画人生活に入って行ったのには、岐阜の滅亡という理由が進退を明らかにしているが、利三が、故主をすてて、明智家の家人になったことには、複雑な内容があり、旧主と光秀とのあいだに生じた葛藤を、信長のまえにまで持ち出して、裁決を仰いだような、紛争もあったりした。
しかしいまは、その当時、世間を騒がせた噂など、誰も忘れて、彼の真っ白な鬢髪を見るものは、