일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면

아오조라 문고

利三も絵は好きなので、共に頸をのばして、鑑賞していた。

光秀には、その蕪が、見ているうちに、裸の嬰児が、手をひろげて、欠伸しているように見えて来た。

美を見出すよりは、理を酌むような心理になって来るのである。光秀は、長く観ていることを惧れた。

「内蔵助。巻いてくれ」

「お預り申しておきましょう」

そのとき遠くの空に貝の音が聞えた。本陣法養寺から市中の諸隊へ用意をうながしているのである。血戦の巷に聞く貝はいんいんと悽愴な余韻をひいて何ともいえぬ凄味のあるものだが、かかる朝の貝の音はいかにもおおどかな悠々と寛いだ気もちのするものであった。

「いざ、寄場へゆこうか」

光秀もやがて馬上の人になっていた。今朝の彼の眉は、今朝の甲斐の山々のごとく、何の曇りも翳していなかった。

富士を見つ

いちど富士を見たい。

それは信長が多年抱いていた願望だった。およそ、自己の欲することとして、能わぬことのない信長に、いったいどんな私欲があったかといえば、

(富士を見たい)

という恋であった。

尾張に起って、西へ西へと、その驥足を伸ばして来た信長は、まったく、ことし四十九の今日まで、富士山を見ていなかった。