일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면

아오조라 문고

「さてさて、入念な」

徳川家の好遇には、不足を思うときがなかった。

湯を浴み、衣服をあらため、ここで一献を酌む。

そのあいだに、将士はみな弁当をつかう。徳川家から足軽のはしにまで、茶菓が頒たれる。

やがて出立。富士の人穴見物にゆく。

ここにも、お茶屋があり、一献進上となる。

ところへ、大宮神社の神官、社僧などが、大勢して、出迎えに見えた。信長は、

「みな、大儀だな。道の掃除まで行き届いたことに思う」

と、犒って、それぞれへ、杯を与えた。

神官達の案内で、頼朝の狩倉のあとを質し、白糸の滝を見物し、また、しばし浮島ヶ原に馬を立てて、舂く夕富士にわかれを告げながら、やがて大宮の宿駅へさしてこの行軍はゆるやかに流れていた。

部落部落は、篝を焚いていた。高いところから見ると夕霞が赤く虹のように地を染めていた。山家の人々がいかに驚嘆したろうか想像も及ばないほどだったにちがいないが、信長の眼には何里行っても掃き浄めた道の砂と、とざした草屋しか見えなかった。

だが、一歩大宮に入ると、軒ごとに万燈をともし、幕をもって壁をかこい、花を挿け、金屏風をすえ、人はみな晴衣を着て、町中、大祭のような賑いであった。