후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면
疲れてはならん」
全軍の上に立つ秀吉としては、ようやく倦み疲れやすくなっている士気に対して、細心な注意をしながら、しかもその細心をおもてに現わすまいと自戒していた。
しかし、長陣の窶れと、苦慮の憔悴は、唇のまわりの髭にも、落ち窪んでいる眼にも蔽い得ないものがある。
「あきらかに誤算をした。いくら持ち支えるとしても、こう長く陥ちまいとは思わなかった」
彼は正直にそれを自分でも認めている。そして、戦争というものが、必ずしも兵数兵理だけでは割り切れないもののあることを、今、痛切に学んだ。
糧道も断たれ、水路も塞がれ、外部ともまったく絶縁されている城兵約三千五百が、餓死に瀕するのはまずこの一月中旬と見ていたのである。それが月の末になっても陥ちない。二月にかかっても頑としている。いや三月に入り、今や四月というのに、何たることだ。城中の士気はいよいよ旺んなるものこそあれ、降伏して来るような気ぶりもないではないか。
勿論、食はあるまい。城兵は牛馬を喰い木の根も草も喰い尽しているにきまっている。――が、なお煌々たる士心の不屈さが、石垣一つ敵に渡さないでいるのは、そうなればなるほど、べつにまたいよいよ熾烈を加えてくる一心一体の闘志があるからにちがいない。