일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면

아오조라 문고

――と、一夜、めずらしく月の冴えた宵、

「おゆう様。お召しです」

小姓のひとりが、秀吉の使いとして、小屋をさしのぞき、

「こよいお出立の用意をあそばして、半兵衛様のお墓のある山の上までお越しあれ――との仰せでした。……ええ、すぐにです」

と伝えて、使いの小姓も、先へ行ってしまった。

身支度といっても、かねて旅包みとしてある物のほかは何もない。亡兄の遺臣栗原熊太郎と、ほか二人ほど連れて、おゆうはやがて、墓山へ上って行った。

草も木も枯れて、山路のながめは、落莫たるものだったが、その夜は、霜でもおりているように、月の光が白かった。

黒い人影が、六ツ七ツ、秀吉のまわりに佇んでいる。近習とみえ、おゆうの来たことを告げていた。中に、官兵衛孝高らしい影も見えたが、おゆうがそこへ行き着いた時は、もう辺りに見えなかった。

「おう、ゆうか。あれ以来、つい軍務に忙しくて、朝夕訪れもしてやらなかったが、……山もめっきり寒くなって来たし――心細く思うていたろう」

秀吉はやさしい。総じて誰にでも女にはやさしい秀吉であるが、この際、やさしくいわれることは、却って、情けでない気がした。