후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면
いいか、たのむぞ」
さらに、将監が、こう励ましているときであった。城下の坂下から、二、三の兵が駈けあがって来るのが見えた。――あらかじめ矢文をもって予告のあった敵方の客将黒田官兵衛孝高が、いま輿にのって、山下の柵門まで来た――という報らせであった。
官兵衛孝高は、輿の上で待っていた。
輿は木と藁と竹でつくられた軽いものである。屋根の蓋もなく、両側の腰も浅く、革紐を十文字綾に懸けて、わずかに身を支える程度にとどめ、輿上に坐ながら、大剣を揮って敵と戦闘するに便ならしめてある。
こういう構造なので、担い棒は挿し渡しでなく、前後べつべつに附いている。それを士卒四人が、あと先に別れて担ぎ、千軍万馬の中をも、駈けまわるのであった。
――が、今夜の彼は、平和の使者である。官兵衛は黄の鎧下着に、卯の花おどしの具足を着、白地銀襴の陣羽織をつけて、輿のうえにあぐらを組んでいた。非常に都合のいいことには、彼は五尺一、二寸ぐらいな小男であり、体重も人より軽いので、士卒の肩も楽だったし、彼自身もそう窮屈を覚えなかった。
城寨の門の内で、やがて、たたたっと足音が聞えた。幾人かの城兵が坂の上から駈け戻って来たものらしい。