일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면

아오조라 문고

光秀の実の親たちは土岐一族の名流であったが、早くから両親も亡く、両親の住んでいた明智城も亡び果てていた。そして叔父にあたる左馬介の父三宅光安の手許で養育されたのである。

ふたりは七歳ちがいだった。幼少から一つ家で、机をならべて書を読み、燈火を共にして箸をとった。従兄弟とはいえ、情においては、兄弟よりも深いものがあった。三十余年後の今とても。

義は主従であるが、情愛としては、兄とも慕っている。おそらく光秀としても左馬介を家臣とみるよりは弟と思う情のほうが濃いであろう。故に、他人には示さない顔いろも、彼にはわがままに現わしもする。それは寧ろ左馬介光春にはうれしいことであった。

「――いや、ごむりもありません。安土から夜を徹しての馬上では。……おたがいに、五十を境にしてくると、若いときのようには体も持てませぬな。では、ともあれ御寝所へお入りあってゆるりとお休み遊ばすがよろしいでしょう。用意は申しつけてありますから」

強いもせず、逆らいもせず、左馬介は彼の意のままにうながした。

「そうする」

と、光秀は口少なく、そこを起って、まだ朝の間の気はいが漂う蚊帳のうちへ身を入れた。