후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
藤田伝五や四方田政孝などが痛言した――この気持のままでは戦場へ赴けない――という悶々たるものは、光秀の胸にも勿論あるにちがいない。
――とすれば、静かに、ここに滞留している幾日かの小閑こそ、光秀にとっては、何よりも先にしている出陣の用意かもしれないと思いやられもする。そうだ、そうあるはずと、光春はあくまでも、光秀のつよい理性と日頃の聡明を信じていた。
――今日も。
いかにお過しかと、彼がそっと光秀の居室をうかがってみると、光秀は毛氈のうえに筆洗や墨池をならべ、一巻の絵手本をひろげて、他念なく画の稽古をしていた。
「ほ。これは」
光春は側へ坐った。そして光秀にこの余裕があることを、心からよろこんで、共にこの境地を楽しもうとした。
「や、左馬介か。見てはいけない。まだ人前で描ける画ではない」
光秀は筆を置いてしまった。
そして五十以上の人とは見えないような羞恥みを示して、困ったように、あたりの描き反古までかくしてしまった。
「ははは。これはお邪げになりましたか。手本にお用いの画巻は、誰の筆ですな。狩野山楽にでもお命じになったもので?」
「いや、海北友松」
「友松ですか。