후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
「あれ。角屋敷の次郎丸様もゆく。御池前の旦那さまも、馬に召されて行かっしゃる」
「村越様もあの御老年で」
「笈川様の若さまも」
と、日頃出入りの屋敷屋敷の恩人や知己をさがして、声かぎりその武運を祈り、勲功を励まし、あわれ百姓町人でなくば、その列について、自分たちも尾いて行きたいような感情をあらわして、歓送の手を打ち振っていた。
が――誰が予測し得たろうか。このときまだ送る者も送られる将士も、この出陣が、中国進攻の門出ではなく、本能寺を衝く一歩のものであったことを。
光秀と、帷幕の十三、四将のほかは、まだたれひとり知る者はなかったのである。
城外の東に平らかな田野がある。遠いむかしは大枝山から生野を経て裏日本へ出る駅路のあった跡だという。篠村八幡の森を中心として、この辺りを能篠畑とも、篠野の里とも称んでいる。
北に保津川の一水を隔てて、愛宕山や龍ヶ嶽の諸峰をのぞみ、南は明神ヶ嶽、東は大枝山というふうに、山裾から山裾にかこまれている一盆地だ。――亀山を離れた軍馬のながれ、旌旗の列は、前後して、続々とこの一地点に集まったのである。
まさに、申の刻(午後四時)。