일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면

아오조라 문고

命令は緻密である。声は切れるように鋭い。いまや高度に働いている光秀の頭脳と、裂けん一歩の前まで緊張している満身の血管がそれによっても分るほどであった。

天野源右衛門の手勢数百が、ざぶざぶと、桂川を徒渉してゆくのを見て、明け空近い旗風の下の一万余人は、いよいよ不安を募らせた。

光秀は馬上へ回った。

以下、続々駒の背へ移る。

わずかな遑でも、すぐ駒を降りて、甲冑の重さを背から除いてやるのが、馬に対する武将の思い遣りでもあり、また戦場を前にしての細心な備えでもあった。

「心得を触れおく。――聞き洩らして不覚すな」

光秀の側から物頭の一名が口へ掌を囲んで、二度三度、大声を繰り返していた。

「馬の沓を切り棄てろっ」

触れの声の第一番から高く聞え渡った。

「よいかっ。馬の沓は切り棄てにいたせよ。――徒歩立ちの面々はすぐ新しきわらじをは穿け。山道で弛んだ緒をそのままに穿いているなよ。緒はゆるく確と結べ。水に浸って足を食われぬ程に」

大音声ではあるが、物頭は噛んで含めるように、繰り返し繰り返し、その声もつぶれきるほど風の中で告げるのだった。

「――鉄砲組の者どもは、火縄切り、尺五寸に切り揃えろ。