일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면

아오조라 문고

だからそれは、夢から現へ転じる電瞬のような秒間であるが、その短いあいだに、彼の頭の中では、実に、さまざまな想念が、あたかも電光のごとき速度で往来するのであった。

多くは、幼時から今日までの、あらゆる体験と、現在の生活にたいする反省をなしている場合が多いが、将来の理想とか、明日の備えとか、或いはその日に成し果たそうとすることなども、その夢うつつの間に、考えるともなく考えるのである。

習性というよりは先天的なものかもしれない。幼少すでに彼は稀代な空想児だった。だが生い育つに従って、荊棘の現実は、空想の子を空想の中にのみ夢みさせておかなかった。現実は艱難また艱難を与えて、彼に荊棘を切り拓く快味を教えた。

試されては剋ち、剋っては試されつつある成長の期間に、遂には、与えられる艱難を征服するだけに止まらず、求めて艱難へ突入し、艱難をうしろに振り向くときの愉快な人生を、人生の最大なよろこびとなすことを覚えた。さらに、それから得た自信に固められた信念は、いつか世人の常識をはるか超えた上に住むような心態になっていた。安土以後にいたっては、およそ、彼の限界には、いやまだ構想中の思界においても、不可能というものはなかった。