후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
と、呶鳴りながら、槍の石突を突きながら、踏み渡って、早くも築土のうえへしがみついた。
濠の中の人草は、刎ね出そうとする泥鰌のように揉み合ったが、その背を、肩を、頭の上を、次々に味方の者の武者草鞋が踏みこえてゆくので、惨たる犠牲になっている。
しかしその隠れたる勲功者のために、はやくも本能寺の墻壁の上には、明智の三羽鴉と呼ばるる古川九兵衛、箕浦大内蔵、安田作兵衛の輩が、
「一番っ」
と、誇って呼ばわる声がとどろき、またそれらの者といずれが先か後かも疑わるる程、むらがり攀じた武者たちのうちには四方田又兵衛、堀与次郎、川上久左衛門、比田帯刀などの勇姿も見えた。
当然、築土の内側には、すでに門側の衛門小屋や厩の辺りから駈けつけた織田のさむらい達が、得物を選ばず押っ取って、奔河の決潰をふせぎに当ったが、まさに切れた堤を手で支えんとする業にも似ていた。
それらの刀槍をまるで無視して、ひらりひらり跳び降りて来た明智の先手は、接戦たちまち幾つかの死骸を踏みこえ、敵の血しおに彩った姿をもって、
「右大臣家御一方こそ、ただわれらの目ざすところ」
と、なすもののように、表御堂や客殿をさして驀しぐらに駈け進んだ。