후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
宗湛はその足ですぐ三条の茶屋四郎次郎の家へ行った。
「おはよう。御主人はもうお目ざめですか」
四郎次郎の家族たちはみな家の外へ出て、本能寺のほうに立ち昇る黒煙を眺めていたので、まずこう問うと、
「おや、宗湛さまですか。どうぞお上がり下さいまし」
主の弟夫婦があわてて奥へ告げにゆく。
この辺に住む者はまだ詳しいことを知らないらしい。つい目と鼻のさきながら、ただの火事かのように見物していた。近くの小橋だの河原に具足をつけた明智方の哨兵が立っていたが、それも本能寺にある信長の警備の兵と考えて不審に思う者もないらしい。
「いえいえ。今朝はちと急ぎますから、お庭口から通させて戴きます」
宗湛は庭から入った。ここの主の茶屋四郎次郎もいわば自分たちと同業の海外貿易家のなかまである。茶屋の本店は堺にあり、堺の納屋衆の一人であるが、多くは京都に住んで、加茂の清流に臨む閑雅な寮で、余生を楽しんでいる閑人かのように表面は見えるが、実は政治の中心地にあって、武門や堂上に接するためのここは支店ともいえる住居なのであった。
庭へ通ると、その四郎次郎は縁先で草鞋を穿きかけていた。