일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면

아오조라 문고

もし信長の勤皇が、彼一箇の功利や方便のものであったら、いかに彼が御所造営のため、みずから石に乗って麾を振っても、その巌をうごかす四民の力は民衆の中から出なかったにちがいない。またその庶民が、彼とともにあのように歓び歌うわけもない。

その信長の勤皇はまた実に先代の信秀から血にうけたものであった。――いま信秀の孫信忠が、その血液の命ずるまま、臣子の道を正しく踏んで誤らなかったのは、まさに織田三代の家風であり、武門の一臣として、ただ自然にありのままに、日頃の日本心をあらわしたものに過ぎない。

閑話休題。――ここで少しばかり作者の駄説をゆるされたい。

いったいに後の史家が、戦国期の武門の人々をさして、多くが、国家観念の欠如を云い、勤皇精神に似たものはあるが、真の勤皇はない、統一のための方便であり、政治的仕組みの上になしたもので、彼らのうちにあるのは、その封建的主従の道義のみだとなす説が強い。

毛利元就も然り、上杉謙信も然り、本願寺も然り、みな皇室に献金もし、御造営にも手つだい、綸旨にも恭順している。が、それはこの時期の傾向であり、ひとり、信長の業でもなく、ただ信長はより徹底し、一貫して、それへ積極的につとめ、以て、統一の中枢となしたものであるともいう。