일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면

아오조라 문고

「弥兵衛か」

短檠を遠ざけて、秀吉はこなたへ膝を向け直した。

「はい。おはなし中とは承りましたが」

「何の、早馬ともあれば。――して、たれからの状だ」

「長谷川宗仁からの由でございますが、ともあれ、御披見を」

長政はそれを差し出した。姫路革の状筥の朱漆に短檠の灯がてらと照った。

「はて。宗仁から早馬とは、何事であろう?」

秀吉は、状筥を取り上げながら、堀秀政の顔を見てつぶやいた。

秀政も、同様に、

「解せませぬな」

と、小首を傾げるのであった。

長谷川宗仁といえば、信長の茶道衆である。日頃からさして親しくもしていないし、わけて茶道の者が突然この陣中へ早馬を打って書状をよこすというのはおかしい。

しかもまた、弥兵衛長政がいうところによれば、その飛脚は、昨二日の正午の刻に京都表を立って、いま三日夜の亥の刻にここへついた者だというのである。

京都からこの地まで七十里余の道を、ざっと一日半夜で来たことになる。飛脚としても、これは容易な迅さではない。おそらく途中飲まず食わず、夜も駈けとおして来たものにちがいない。

「彦右衛門。燭を、もすこし横へ寄せてくれい」

秀吉はやや身を屈めた。