후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
宮路、冠山の二城を失って、七城連環の敵の外輪は、その防禦陣に歯の抜けたような揺ぎを呈し出した。一歯を失えば両歯がゆらぐ。秀吉は努めて味方の兵を消耗せずに、次々の歯を抜いてゆこうとするもののようであった。
それからまもなく、また加茂の城が、ほとんど手ぬらさずに、羽柴軍の手に帰した。これは、守将の生石中務を東軍に内応させ、無血占領の効を収めたものだった。
高松の城についで頑強と思われたのは、日幡の城である。ここには城兵が千余人もたてこもり、中国の豪将日幡景親がおり、また軍監としては、毛利家の一族上原元祐がこれを扶けていた。
これをいかに陥すかの問題である。三万の味方全部を配置して、敵の諸城をして完く反撃に出るの余地もなからしめながら、龍王山の中軍、秀吉のいるところには、なお一万五千の大兵をそなえ、余裕を充分に示威しながらも、彼は敢えてその大兵をみだりに用いて功を急ごうとはしない。
「何か、あれは。……陣外に賑やかな音曲が聞えるではないか」
営中の幕をあけて、秀吉はぶらりと出て来た。耳に喧しいばかり笛や鉦や太鼓の音がする。戦陣ながら晩春の真昼、彼も作戦に倦んだか、にこにこしながらその音曲につられて顔を見せたのであった。