후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
のでございまする」
生駒甚助の説明は親切であった。
「そうか。そうか」
秀吉は満足らしい。
家に客が多いのを喜ぶのと同じような気もちで、自分の本陣のまわりに、そうした庶民が集まって来るのは彼として嬉しいらしい。
「……なるほど」
と、その実景を、彼はほどなく麓に近い高所から眼に見ていた。
軍の行動をさまたげない範囲に一劃を区ぎって、市を許可してあるらしい。そこに見られる掛小屋だの露店の数は社寺の賽日を思わせるほど雑鬧している。もちろんここを中心とする三万の将士を顧客として始まったものであろうが、その人間を目標にまた人間が集まって複数的な繁昌を呈しているのであった。
「……なんと、盛んなものではございませんか」
と、甚助は、秀吉の下にひざまずきながら、彼の面を仰いで、
「諸国に戦は多く、戦のあるところ、かならず本陣も置かれますが、こういう景観が見られるのは、まったくわが殿の陣せられるところにのみ見られる現象でございまする。……殿御自身におかれても、このような光景は、いかなる戦陣の場所でも、御覧になったことはござりますまい」
「……む、む。ないな」
「決して、諂るわけではございませんが、たしかに、殿の御人徳によるものかと存ぜられます。