후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
「では、毛利方のあちこちの城へも、商用に歩くであろうな。日幡の城などへも、折々は商いに参るかの」
弥九郎の眸は、ちょっと慌てたような光をうごかした。
けれど、この若者には、ひどく豪胆な一面があるらしい。
いったい堺そだちの商業人は、荒胆の戦国武将たちをも、そう眼中には措かないくらいな独自の豪毅を持っている。よくいえば海外との交流に自然、養われている大気濶達な風であり、悪くいえば財力を背景とし、経済的に訓練されたするどい智能が、どんな場合にも肚の底に人を喰った観察をなすほどな余裕をもっていることだった。
まだ三十にも届かないこの小伜の弥九郎にすら、秀吉は、それを見る。
(これも堺人的な才物)
と、その一言半句、ひとみの働きまでを、彼はながめ入った。
弥九郎は、小鬢のあたりへ、手をやって、しきりと自分の襟を撫でた。
「どうも、恐れ入りました。お察しのとおり、商人でございますから、御註文をうければ、おことわりはいたしませぬ。日幡の城へも、冠山の城へも、先頃は御用品を届けに参りました。――けれど近頃は伺いません。何分、御軍勢がとりまいておられますゆえ、易々、往来はゆるされませんので、はい」