후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
苛烈な厳をもって彼らの汗を強要すれば、彼らにはまた特有な彼らの怠ける戦法は幾らでもある。さすがの官兵衛も、手を焼いた。数千の人夫の、しかも広い工事場の範囲にわたって、そうそう眼も鞭もとどきかねるからであった。いかに数百人の目付をそれへつけて叱咤させてみても、決して、能率は上がって来ないことを知った。
「所詮、予定のうちに、終ることは、不可能です。――万全を期すために、工事なかばに、毛利の援軍は、これへ着くものと、あらかじめ作戦上に、お覚悟を願っておきたいものでございます。……いや雑人どもをよく使うことは、用兵以上、むずかしいもので」
秀吉の前に出て、官兵衛はついに、こう訴えた。そして心からその至難を痛嘆した。
秀吉はだまって指折りかぞえていた。秀吉の心中にもただならぬ焦躁はある。たとえば、やがて空をおおう夕立雲が、すぐ山向うに見えているように、毛利の大軍の近づきは、刻々予報されていた。
「官兵衛、そう落胆するにはあたらぬ。まだまだ、七日の余裕はある。何とかできようが」
「日は予定のなかばをこえているのに、工事はまだ三分の一も進みませぬ。何条、あとわずかな日数で総工事が成りましょう」