후리가나로 읽는 일본 고전
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しんちょうき
新潮記
山本 周五郎
山本 周五郎의 新潮記(しんちょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 155,541자 · 305화면
この家が太橋大助のいわゆる「別宅」であった。そしていまその庭に面した六帖で、藤尾と話をしている老女は、この皀莢小路でもっともにらみのきく梅八師匠なのである。
「それで途中ずっとごぶじで、此処までいらしったんですか」
「はい、おかげで三人の国侍とはとうとう会わずでございました」
「ご苦労をなさいますね」梅八はいたわりを籠めた眼でかい撫でるように娘を見た、「こう世の中の変り方がはげしくっては、あたしなんぞにはなにがどうなってゆくのか見当もつきませんけれど、このごろ聞く噂ではお武家さま方がいちばん大変でございますね」
「はあ……」藤尾は眼を伏せた。
「あたしなんぞこの年をして、まだときどきお客さまの席へも呼ばれて出るんですが、お客さまの遊び方がはっきり二つにわかれました、ずっと以前は遊びというものは娯しむものでした、お商人衆は商売を忘れ、お武家がたはお勤めの肩の凝りをとるためにそれこそ裃をぬいで、馬鹿になってお娯しみなすったものです、それが今はどうでしょう」梅八は煙管をとって莨をつめ、美しい手つきで火をつけながらつづけた、藤尾はその手つきを美しいと思った、「お客さまの片方は通人とか粋とかいわれて、上方の地唄などをひねったり、芸人に小意地の悪いことをしてよろこぶ人たちです、この人たちも以前はそんなことを鼻にかけて、他愛