후리가나로 읽는 일본 고전
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にちりん
日輪・春は馬車に乗って 他八篇
横光 利一
横光 利一의 日輪・春は馬車に乗って 他八篇(にちりん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 86,787자 · 177화면
やがて、卑弥呼は使部の後から現れた。君長は立ち上って彼女にいった。
「旅の女よ。爾は爾の好む部屋へ行け。我は爾のためにその部屋を飾るであろう。」
「王よ。」使部は跪拝いた膝の上へ訶和郎を乗せていった。「われは女の言葉に従って若い死体を伴のうた。」
「旅の女よ。爾の衣は鹿の血のために穢れている。爾は新らしき耶馬台の衣を手に通せ。」
「王よ、若い死体は石窖の前に倒れていた。」
「捨てよ、爾に命じたものは死体ではない。」
「王よ、若い死体はわれの夫の死体である。」と卑弥呼はいった。
反耶の赤い唇は微動しながら喜びの皺をその両端に深めていった。
「ああ、爾はわれのために爾の夫を死体となした。着よ、われの爾に与えたる衣はわれの心のように整うている。」
王は隅にひかえていた一人の童男を振り返った。童男は両手に桃色の絹を捧げたまま卑弥呼の前へ進んで来た。
「王よ。」と使部は訶和郎を抱き上げていった。「若い死体を何処へ置くか。」
「旅の女よ、爾は爾の夫を何処へ置くか。」
その時、急に高縁の踏板が、馳け寄る荒々しい響を立てて振動した。人々は入口の空間に眼を向けると、そこへ怒った反絵が馳け込んで来た。