일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ほんしゅうおうだん かんしゃくとほりょこう

本州横断 癇癪徒歩旅行

押川 春浪

押川 春浪의 本州横断 癇癪徒歩旅行(ほんしゅうおうだん かんしゃくとほりょこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,749자 · 45화면

아오조라 문고

イヤ寝るにも毛布も蒲団も無いので、一同は焚火を取囲み、付元気に詩吟するもあり、ズボンボ歌を唄うもあり。風上にいる者は雨の飛沫を受けるだけで我慢もなるが、風下にいる連中は渦巻く煙に咽び返って眼玉を真赤にし、クンクン狸のように鼻ばかり鳴らしている。

とかくする内に、一同は咽が乾いて堪らなくなって来た。それもその筈だ。汗水たらして激しく山登りをして来た上に、握飯には有付けず、塩からい冷肉を無暗にパク付いたので、迚も堪ったものではない。

「ああ咽が渇く、咽が渇く」との嘆声八方より起る。なるほど八人口々に唸るのだから、これこそ本当の八方じゃ。

なんでもこの山巓を少し降った叢の中には、どこかに岩間から湧き出る清泉があるとは、日中麓の村で耳にしたので、

「オイ、その清泉の所在を知らぬか」と剛力に聴いてみたが、

「一向知らねえだ」と澄ました顔をしている。後から考えてみると、数回この山に登った奴が全然知らぬ道理はない、きっとこの雨の中を汲みに遣られては堪らぬと、自分等も咽の渇くのを我慢して、焚火に噛り着いていたいため、知らぬ顔の半兵衛を極め込んでいたものと見える。

一行は手分けをして、雨に濡う身長より高い草を押分け押分け、蚤取眼で四方八方捜索したが、いかにしても見出す事が出来ない。