후리가나로 읽는 일본 고전
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りりょう
李陵・山月記・弟子・名人伝
中島 敦의 李陵・山月記・弟子・名人伝(りりょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,013자 · 129화면
輸送力の欠乏から屍体はすべて曠野に遺棄するほかはなかったのである。この夜、陣中視察のとき、李陵はたまたまある輜重車中に男の服を纏うた女を発見した。全軍の車輛について一々調べたところ、同様にしてひそんでいた十数人の女が捜し出された。往年関東の群盗が一時に戮に遇ったとき、その妻子等が逐われて西辺に遷り住んだ。それら寡婦のうち衣食に窮するままに、辺境守備兵の妻となり、あるいは彼らを華客とする娼婦となり果てた者が少なくない。兵車中に隠れてはるばる漠北まで従い来たったのは、そういう連中である。李陵は軍吏に女らを斬るべくカンタンに命じた。彼女らを伴い来たった士卒については一言のふれるところもない。澗間の凹地に引出された女どもの疳高い号泣がしばらくつづいた後、突然それが夜の沈黙に呑まれたようにフッと消えていくのを、軍幕の中の将士一同は粛然たる思いで聞いた。
翌朝、久しぶりで肉薄来襲した敵を迎えて漢の全軍は思いきり快戦した。敵の遺棄屍体三千余。連日の執拗なゲリラ戦術に久しくいらだち屈していた士気が俄かに奮い立った形である。次の日からまた、もとの竜城の道に循って、南方への退行が始まる。