후리가나로 읽는 일본 고전
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りりょう
李陵・山月記・弟子・名人伝
中島 敦의 李陵・山月記・弟子・名人伝(りりょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,013자 · 129화면
匈奴はまたしても、元の遠巻き戦術に還った。五日め、漢軍は、平沙の中にときに見出される沼沢地の一つに踏入った。水は半ば凍り、泥濘も脛を没する深さで、行けども行けども果てしない枯葦原が続く。風上に廻った匈奴の一隊が火を放った。朔風は焔を煽り、真昼の空の下に白っぽく輝きを失った火は、すさまじい速さで漢軍に迫る。李陵はすぐに附近の葦に迎え火を放たしめて、かろうじてこれを防いだ。火は防いだが、沮洳地の車行の困難は言語に絶した。休息の地のないままに一夜泥濘の中を歩き通したのち、翌朝ようやく丘陵地に辿りついたとたんに、先廻りして待伏せていた敵の主力の襲撃に遭った。人馬入乱れての搏兵戦である。騎馬隊の烈しい突撃を避けるため、李陵は車を棄てて、山麓の疎林の中に戦闘の場所を移し入れた。林間からの猛射はすこぶる効を奏した。たまたま陣頭に姿を現わした単于とその親衛隊とに向かって、一時に連弩を発して乱射したとき、単于の白馬は前脚を高くあげて棒立ちとなり、青袍をまとった胡主はたちまち地上に投出された。親衛隊の二騎が馬から下りもせず、左右からさっと単于を掬い上げると、全隊がたちまちこれを中に囲んですばやく退いて行った。