후리가나로 읽는 일본 고전
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りりょう
李陵・山月記・弟子・名人伝
中島 敦의 李陵・山月記・弟子・名人伝(りりょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,013자 · 129화면
寐たのでもなく、さりとて覚めていたのでもない。悟浄は、魂が甘く疼くような気持で茫然と永い間そこに蹲っていた。そのうちに、渠は奇妙な、夢とも幻ともつかない世界にはいって行った。水草も魚の影も卒然と渠の視界から消え去り、急に、得もいわれぬ蘭麝の匂いが漂うてきた。と思うと、見慣れぬ二人の人物がこちらへ進んで来るのを渠は見た。
前なるは手に錫杖をついた一癖ありげな偉丈夫。後ろなるは、頭に宝珠瓔珞を纏い、頂に肉髻あり、妙相端厳、仄かに円光を負うておられるは、何さま尋常人ならずと見えた。さて前なるが近づいて言った。
「我は托塔天王の二太子、木叉恵岸。これにいますはすなわち、わが師父、南海の観世音菩薩摩訶薩じゃ。天竜・夜叉・乾闥婆より、阿脩羅・迦楼羅・緊那羅・摩羅伽・人・非人に至るまで等しく憫れみを垂れさせたもうわが師父には、このたび、爾、悟浄が苦悩をみそなわして、特にここに降って得度したもうのじゃ。ありがたく承るがよい。」
覚えず頭を垂れた悟浄の耳に、美しい女性的な声――妙音というか、梵音というか、海潮音というか、――が響いてきた。
「悟浄よ、諦かに、わが言葉を聴いて、よくこれを思念せよ。