후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
りりょう
李陵・山月記・弟子・名人伝
中島 敦의 李陵・山月記・弟子・名人伝(りりょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,013자 · 129화면
であろう、云々。単于は大いに喜んで厚く敢を遇し、ただちに北方への引上げ命令を取消した。
翌日、李陵韓延年速かに降れと疾呼しつつ、胡軍の最精鋭は、黄白の幟を目ざして襲いかかった。その勢いに漢軍は、しだいに平地から西方の山地へと押されて行く。ついに本道から遙かに離れた山谷の間に追込まれてしまった。四方の山上から敵は矢を雨のごとくに注いだ。それに応戦しようにも、今や矢が完全に尽きてしまった。遮虜を出るとき各人が百本ずつ携えた五十万本の矢がことごとく射尽くされたのである。矢ばかりではない。全軍の刀槍矛戟の類も半ばは折れ欠けてしまった。文字どおり刀折れ矢尽きたのである。それでも、戟を失ったものは車輻を斬ってこれを持ち、軍吏は尺刀を手にして防戦した。谷は奥へ進むに従っていよいよ狭くなる。胡卒は諸所の崖の上から大石を投下しはじめた。矢よりもこのほうが確実に漢軍の死傷者を増加させた。死屍と石とでもはや前進も不可能になった。
その夜、李陵は小袖短衣の便衣を着け、誰もついて来るなと禁じて独り幕営の外に出た。月が山の峡から覗いて谷間に堆い屍を照らした。浚稽山の陣を撤するときは夜が暗かったのに、またも月が明るくなりはじめたのである。