후리가나로 읽는 일본 고전
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りりょう
李陵・山月記・弟子・名人伝
中島 敦의 李陵・山月記・弟子・名人伝(りりょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,013자 · 129화면
月光と満地の霜とで片岡の斜面は水に濡れたように見えた。幕営の中に残った将士は、李陵の服装からして、彼が単身敵陣を窺ってあわよくば単于と刺違える所存に違いないことを察した。李陵はなかなか戻って来なかった。彼らは息をひそめてしばらく外の様子を窺った。遠く山上の敵塁から胡笳の声が響く。かなり久しくたってから、音もなく帷をかかげて李陵が幕の内にはいって来た。だめだ。と一言吐き出すように言うと、踞牀に腰を下した。全軍斬死のほか、途はないようだなと、またしばらくしてから、誰に向かってともなく言った。満座口を開く者はない。ややあって軍吏の一人が口を切り、先年野侯趙破奴が胡軍のために生擒られ、数年後に漢に亡げ帰ったときも、武帝はこれを罰しなかったことを語った。この例から考えても、寡兵をもって、かくまで匈奴を震駭させた李陵であってみれば、たとえ都へのがれ帰っても、天子はこれを遇する途を知りたもうであろうというのである。李陵はそれを遮って言う。陵一個のことはしばらく措け、とにかく、今数十矢もあれば一応は囲みを脱出することもできようが、一本の矢もないこの有様では、明日の天明には全軍が坐して縛を受けるばかり。