일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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りりょう

李陵・山月記・弟子・名人伝

中島 敦

中島 敦의 李陵・山月記・弟子・名人伝(りりょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,013자 · 129화면

아오조라 문고

陵が厚遇を受けるのは、彼が強き者の子孫でありまた彼自身も強かったからである。食を頒けるときも強壮者が美味をとり老弱者に余り物を与えるのが匈奴のふうであった。ここでは、強き者が辱しめられることはけっしてない。降将李陵は一つの穹盧と数十人の侍者とを与えられ賓客の礼をもって遇せられた。

李陵にとって奇異な生活が始まった。家は絨帳穹盧、食物は羶肉、飲物は酪漿と獣乳と乳醋酒。着物は狼や羊や熊の皮を綴り合わせた旃裘。牧畜と狩猟と寇掠と、このほかに彼らの生活はない。一望際涯のない高原にも、しかし、河や湖や山々による境界があって、単于直轄地のほかは左賢王右賢王左谷蠡王右谷蠡王以下の諸王侯の領地に分けられており、牧民の移住はおのおのその境界の中に限られているのである。城郭もなければ田畑もない国。村落はあっても、それが季節に従い水草を逐って土地を変える。

李陵には土地は与えられない。単于麾下の諸将とともにいつも単于に従っていた。隙があったら単于の首でも、と李陵は狙っていたが、容易に機会が来ない。たとい、単于を討果たしたとしても、その首を持って脱出することは、非常な機会に恵まれないかぎり、まず不可能であった。