후리가나로 읽는 일본 고전
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りりょう
李陵・山月記・弟子・名人伝
中島 敦의 李陵・山月記・弟子・名人伝(りりょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,013자 · 129화면
胡地にあって単于と刺違えたのでは、匈奴は己の不名誉を有耶無耶のうちに葬ってしまうこと必定ゆえ、おそらく漢に聞こえることはあるまい。李陵は辛抱強く、その不可能とも思われる機会の到来を待った。
単于の幕下には、李陵のほかにも漢の降人が幾人かいた。その中の一人、衛律という男は軍人ではなかったが、丁霊王の位を貰って最も重く単于に用いられている。その父は胡人だが、故あって衛律は漢の都で生まれ成長した。武帝に仕えていたのだが、先年協律都尉李延年の事に坐するのを懼れて、亡げて匈奴に帰したのである。血が血だけに胡風になじむことも速く、相当の才物でもあり、常に且侯単于の帷幄に参じてすべての画策に与かっていた。李陵はこの衛律を始め、漢人の降って匈奴の中にあるものと、ほとんど口をきかなかった。彼の頭の中にある計画について事をともにすべき人物がいないと思われたのである。そういえば、他の漢人同士の間でもまた、互いに妙に気まずいものを感じるらしく、相互に親しく交わることがないようであった。
一度単于は李陵を呼んで軍略上の示教を乞うたことがある。それは東胡に対しての戦いだったので、陵は快く己が意見を述べた。