후리가나로 읽는 일본 고전
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りりょう
李陵・山月記・弟子・名人伝
中島 敦의 李陵・山月記・弟子・名人伝(りりょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,013자 · 129화면
しかし、彼らの間にできた男の児は、少しも父親を恐れないで、ヨチヨチと李陵の膝に匍上がって来る。その児の顔に見入りながら、数年前長安に残してきた――そして結局母や祖母とともに殺されてしまった――子供の俤をふと思いうかべて李陵は我しらず憮然とするのであった。
陵が匈奴に降るよりも早く、ちょうどその一年前から、漢の中郎将蘇武が胡地に引留められていた。
元来蘇武は平和の使節として捕虜交換のために遣わされたのである。ところが、その副使某がたまたま匈奴の内紛に関係したために、使節団全員が囚えられることになってしまった。単于は彼らを殺そうとはしないで、死をもって脅かしてこれを降らしめた。ただ蘇武一人は降服を肯んじないばかりか、辱しめを避けようと自ら剣を取って己が胸を貫いた。昏倒した蘇武に対する胡の手当てというのがすこぶる変わっていた。地を掘って坎をつくり火を入れて、その上に傷者を寝かせその背中を蹈んで血を出させたと漢書には誌されている。この荒療治のおかげで、不幸にも蘇武は半日昏絶したのちにまた息を吹返した。且侯単于はすっかり彼に惚れ込んだ。数旬ののちようやく蘇武の身体が恢復すると、例の近臣衛律をやってまた熱心に降をすすめさせた。