후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
りりょう
李陵・山月記・弟子・名人伝
中島 敦의 李陵・山月記・弟子・名人伝(りりょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,013자 · 129화면
立政は、衛律をもって完全に胡人になり切ったものと見做して――事実それに違いなかったが――その前では明らさまに陵に説くのを憚った。ただ霍光と上官桀との名を挙げて陵の心を惹こうとしたのである。陵は黙して答えない。しばらく立政を熟視してから、己が髪を撫でた。その髪も椎結とてすでに中国のふうではない。ややあって衛律が服を更えるために座を退いた。初めて隔てのない調子で立政が陵の字を呼んだ。少卿よ、多年の苦しみはいかばかりだったか。霍子孟と上官少叔からよろしくとのことであったと。その二人の安否を問返す陵のよそよそしい言葉におっかぶせるようにして立政がふたたび言った。少卿よ、帰ってくれ。富貴などは言うに足りぬではないか。どうか何もいわずに帰ってくれ。蘇武の所から戻ったばかりのこととて李陵も友の切なる言葉に心が動かぬではない。しかし、考えてみるまでもなく、それはもはやどうにもならぬことであった。「帰るのは易い。だが、また辱しめを見るだけのことではないか? 如何?」言葉半ばにして衛律が座に還ってきた。二人は口を噤んだ。
会が散じて別れ去るとき、任立政はさりげなく陵のそばに寄ると、低声で、ついに帰るに意なきやを今一度尋ねた。