일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しょくぶつき

植物記

牧野 富太郎

牧野 富太郎의 植物記(しょくぶつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 165,848자 · 327화면

아오조라 문고

カキツバタでは決して無いぞと須らく断定すべき燕子花の名は、元来宋の時代の朱輔(桐郷の人で字は季公)という人の著わした『渓蛮叢笑』と題する書物に出ていてその文は

紫花ニシテ全ク燕子ニ類シ藤ニ生ズ一枝ニ数葩(漢文)

ですこぶる簡単至極なものである。が、しかしその性状は誠によく言い尽している。そしてこの燕子花には紫燕ならびに煙蘭という別名がある。

今ここに上の『渓蛮叢笑』の文とカキツバタの形状とを対照して観ると、その間に截然たる相違点が在って、その燕子花が決してカキツバタに中っていない事が直ちに看取せられる。この事は今から二百十五年前の享保十三年〔一七二八〕に『本草綱目補物品目録』(出版は宝暦二年)で、始めて後藤黎春が『渓蛮叢笑』に載っている燕子花は藤生でカキツバタには合わぬと喝破し、また畔田翠山も彼れの『古名録』で同様な意見を述べ共にカキツバタを燕子花とする説を否定している。しかるに他の諸学者達はこの慧眼なる二学者の警鐘に耳を掩おい、あえてその誤りを覚らないのは憫然の至りである。

カキツバタの花はその花形決して燕には類してはいない。しかしこれを燕子花だと信じている学者の中には成るべくその花を燕に連絡さす様に工夫し「花は夏の頃さきて、そのはなびらの、ながくなびきて、しなやかなること、燕の尾に似たり」