후리가나로 읽는 일본 고전
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ひとうとうこうき
比島投降記
石川 欣一
石川 欣一의 比島投降記(ひとうとうこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 68,333자 · 134화면
はじめは、新聞社の同人H君が行くというので、僕は安心していたが、どういう訳か、突然「別のインタープレター出て来い」という声がかかり、あわてて装具をまとめて、入口へ走って行ったのである。
中型の幌トラックは、もうエンジンをかけていた。両側のベンチには、衛生兵と一般使役兵とが、ぎっしり腰をかけている。装具を中央に投げ込み、すこし席を譲って貰って一番端っこに腰を下すと、あまり若くない兵隊がやって来て、僕の真向に窮屈そうに腰をかけた。二枚目ばりではないが、しっかりした、いい顔をしている。そればかりか態度がとても真面目なのである。自動小銃を膝によこたえ、端然として腰をかけている。トラックは国道五号線を北へ走った。概ね良好な道路だが、所々に穴があいている。ある場所でトラックは猛烈にバウンドし、僕は天井に頭をぶつけた。警乗兵は「おい、ドライバー、気をつけてくれよ。そっちはよくっても後の方にはひどく来るからな」といい、僕の顔を見てニコリと笑った。
ABとはこんな風にして知合になったが、その後ほとんど毎日彼に会った。本当は、会わないで済めば、それに越したことはなかったのである。