후리가나로 읽는 일본 고전
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ひとうとうこうき
比島投降記
石川 欣一
石川 欣一의 比島投降記(ひとうとうこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 68,333자 · 134화면
水兵の食堂の棚がライブラリで、そこには詰らぬ本もあったが、前に書いた THE MOUNTAINS WAIT のような、いい本も何冊かあった。
食糧不足の今日、こんなことを書くと怨まれるかも知れないが、軍艦の食事は、アパリの米営舎での昼飯よりもはるかに大したものだった。ある朝は、大きなホットケークに本物のメープル・シラップをだぶだぶとかけて食った。日曜日の昼飯はフライド・チキンで、しかも一羽の完全な半分であり、これにマッシド・ポテトにグリン・ピースが山ほど添えてあった。パンは米国でビスケットというマフィンみたいな物で、熱いのを食う。ブラックベリイの煮たのがデザート、コーヒは飲み放題。いつだか昼飯に大きなビフテキが出た時は、流石の僕も晩飯が食えなかった位である。
こんな御馳走を食って、濃紺の海を航海していると、なんだか今日さまに相済まぬような気が起る。比島の島々はまことに美しく、飛魚はとぶし、空はきれいだし、ああ、一体何年ぶりでの船旅だろうかと、すっかり、のんびりしてしまうのだった。
ひどい吹き降りの日があった。僕は終日サックに横たわって本を読んだが、ふとスカイライトから黄色い日光がさしているのに気がつき、甲板に出た。