후리가나로 읽는 일본 고전
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
二葉亭 四迷의 浮雲(うきぐも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,980자 · 222화면
「アラ月が……まるで竹の中から出るようですよ、ちょっと御覧なさいヨ」
庭の一隅に栽込んだ十竿ばかりの繊竹の、葉を分けて出る月のすずしさ。月夜見の神の力の測りなくて、断雲一片の翳だもない、蒼空一面にてりわたる清光素色、唯亭々皎々として雫も滴たるばかり。初は隣家の隔ての竹垣に遮られて庭を半より這初め、中頃は縁側へ上ッて座舗へ這込み、稗蒔の水に流れては金瀲、簷馬の玻璃に透りては玉玲瓏、座賞の人に影を添えて孤燈一穂の光を奪い、終に間の壁へ這上る。涼風一陣吹到る毎に、ませ籬によろぼい懸る夕顔の影法師が婆娑として舞い出し、さてわ百合の葉末にすがる露の珠が、忽ち蛍と成ッて飛迷う。艸花立樹の風に揉まれる音の颯々とするにつれて、しばしは人の心も騒ぎ立つとも、須臾にして風が吹罷めば、また四辺蕭然となって、軒の下艸に集く虫の音のみ独り高く聞える。眼に見る景色はあわれに面白い。とはいえ心に物ある両人の者の眼には止まらず、唯お勢が口ばかりで
「アア佳こと」
トいって何故ともなく莞然と笑い、仰向いて月に観惚れる風をする。その半面を文三が窃むが如く眺め遣れば、眼鼻口の美しさは常に異ッたこともないが、月の光を受けて些し蒼味を帯んだ瓜実顔にほつれ掛ッたいたずら髪、二筋三筋扇頭の微風に戦いで頬の辺を往来するところは、慄然とするほど凄味が有る