후리가나로 읽는 일본 고전
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
海野 十三의 火星兵団(かせいへいだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 307,889자 · 618화면
「でありますから、黒い帽子に黒い長マントに、黒い眼鏡の怪しい人物を見かけたら、すぐに、もよりの交番へ駆けつけるなり、大声でそれを知らせながら火星人と反対の方へ走り、なるべく狭い横町に駆込んで下さい」
などと、妙な注意が、しきりに放送されたのであった。
だが、中には、案外そんなことに注意していない人もあった。
その夜のこと、或るさびしい町の電柱の下に、一人の紳士が、倒れていた。彼は、真赤な顔をしてわけのわからぬひとり言をぶつぶつしゃべっていたから、これは酒を飲んだ酔払であるに違いなかった。
そこへ黒マントの紳士が三人、ひょっこりあらわれた。三人は酔払紳士のそばに、例のごとく近づいていった。
「あははは、くすぐったい!」
と、かの紳士の声がしたかと思うと、もう次の瞬間には筋書通りに、紳士の姿は消えてなくなっていた。とうとう火星人にさらわれてしまったのだ。やれやれ気の毒、気の毒!
そのよっぱらい紳士は、まことに、奇妙な目にあったと、後に人に語ったことであった。それは、彼が、火星人のためにさらわれて行った経験談であった。
あの時、彼は、かなりよっぱらっていた。