후리가나로 읽는 일본 고전
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
海野 十三의 火星兵団(かせいへいだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 307,889자 · 618화면
一体、博士は、何を研究していたのであろうか。
新田先生は、博士が喜んでいるそばへ、恐る恐る近づいた。
「博士、御研究が、うまくまいりましたか」
と、先生が声をかけると、蟻田博士は後をふりかえって、
「ややっ、お前がいたのか……」
と、急に不機嫌になった。博士は、自分の研究を他人に知られるのが、いやなのらしい。
新田先生の心は、ちょっと重くなった。博士と自分とは師弟の間がらであるのに、なぜ、こう博士はいやな顔をするのであろうか。
先生は、この間から、言いたいと思っていたことを、この際言ってみようと決心した。
「博士」
「何じゃ」
「博士は、私が、博士のおためにならないようなことをする人間だと思っておられますか」
「さあ、どうかな」
「さあ、どうかな――とは、おなさけないお言葉です。博士、あなたは、私にとっては尊い師です。師のためにならないようなことを何でしましょうか」
「そうかね」
「……私は、博士の冷たいお心をなおして、今死の直前に立っている地球人類のために、大いに力を貸していただこうと毎日力めているのです。しかし博士は、一向、そういう気になって下さらない。博士、私は、そんなに信用出来ない人間でしょうか」