후리가나로 읽는 일본 고전
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ろうごくのはなよめ
牢獄の花嫁
吉川 英治
吉川 英治의 牢獄の花嫁(ろうごくのはなよめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,213자 · 325화면
老先生は、はっと、気がついたように、睫毛の露を払って、
「これ、郁次郎。そちはなぜ、長崎表から帰って来たら、すぐに、この父の許へ来なかったのじゃ。それが第一に、こんどの災禍を招く因になったのだ……」
「お年を召されている父上に、大きなお嘆きをかけました。ふ、不孝の罪! ……どうか許して下さいまし」
「何ごとも災難だ。わしは、おまえ一人の愛によって生きている。長崎へ勉強にやったのもその為だ。養生所を建てたのもそのためだ。そして、おまえの花嫁になる人と、首をのばして、待っていたのだよ!」
「あ、ありがとうございます。父上、郁次郎の不孝の罪、重ね重ねおゆるし下さいませ。その酬いは、やがて、獄門の上に乗って、世の不孝者の見せしめとなりまする」
「な、なにをいうか。おまえを見殺しにするくらいなら、父は、こんな苦労はせぬ。わしはおまえの潔白を知っている。おまえは決して、大それた、悪事などは働きはしまい」
「ああ、もう、もう、取り返しがつきませぬ……」
「それを、おまえはまた、なんで心にもない自白をしたのだ。女笛師や巫女を殺したのは、自分の所為に相違ないなどと、なぜ、そんな飛んでもない偽自白を申し立てたのじゃ。