일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ろうごくのはなよめ

牢獄の花嫁

吉川 英治

吉川 英治의 牢獄の花嫁(ろうごくのはなよめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,213자 · 325화면

아오조라 문고

「意外なことになった」

と、東儀は、羅門と顔を見合せて、不平そうにつぶやいたが、羅門は、

「いや、ご念のいったことです」

と、皮肉な笑いかたをした。

そして、老先生の方へ、ちらと、その眼ざしを投げ捨てながら、

「とにかく、これでご子息の命は、百日のあいだ生き延びたわけ。吾々の眼が違っているか、ご老人の眼が、子の可愛さに眩んでいたか、百日目の朝、ふたたび、ここで、お目にかかる場合には、決定するでしょう。……せいぜい、それまでの間に、冤罪の反証をお挙げなさるがよかろう」

と、いつにもなく羅門は、やや挑戦的だ。

「もちろん!」

と、老先生は胸を張って――

「天に誓って、反証を挙げて見せる。郁次郎にあらぬ、真の犯人を引ッ捕えてみせる」

軒昂として、羅門に、いや、天に向って言った。

「ご健闘を祈っておこう」

と、羅門は、さり気なく答えたが、クルリと振り向いて、

「お奉行」

と、一歩すすんだ。

「――かく御老中から急なお沙汰が出たのは、必定、塙老人の熱心な策動によるところと心得ます。しかし、それは少しも、郁次郎が冤罪という反証にはなりません。吾々は初信どおり、飽くまで、彼を真の下手人として、これから百日間に、東儀殿と力をあわせて、いっそう、証拠固めに全力をあげるつもりですぞ」