후리가나로 읽는 일본 고전
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ろうごくのはなよめ
牢獄の花嫁
吉川 英治
吉川 英治의 牢獄の花嫁(ろうごくのはなよめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,213자 · 325화면
唖男を捕まえて、奉行所の拷問倉で吟味をしている時、そこの石倉の窓から覗いた女の顔は、彼女に、そっくりであった。
また、つい二、三日前の晩も、江漢老人の計りごとで、その唖聾の男を牢から放してやると、どこからともなく頭巾すがたの女が出て、唖に近づこうとした。そして、東儀与力が追いつめて、さる呉服屋の中に見出して捕まえてみると、それは、富武五百之進の娘の花世であった。
まさか、江漢老人のご子息の許嫁であり、また書院番頭のご息女が――と自分の疑惑を無理に制して、その晩は、八官町のやしきの門まで、送り届けてやったともいうのである。
「ははあ……そういう女性ですか」
と、羅門塔十郎は、すこし失望のいろを泛かべて、聞き歩みに現な足を運びながら、腕を拱いた。
「お、ここの角屋敷でござる。……いつのまにかもう八官町で」
「成程、この家ですな」
「左様。――てまえは、ご用事のすむまで、外にお待ち申しておりましょう」
「いやいや、貴公と花世とはご面識があるとのことですから、かえって、ご一緒にはいって貰った方が好都合です」
「では」
と、東儀三郎兵衛も、塔十郎のあとにつづいて、何がな、気構えを緊めつけられながら、つかつかと門内へはいった。