후리가나로 읽는 일본 고전
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
国枝 史郎의 猫の蚤とり武士(ねこののみとりぶし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,496자 · 368화면
「承われば一大事! ……しからば我々一団となり、前後の敵へ! ……前後の敵へ!」
こう叫んだ時二藩士の群が、一団へ追いつき斬り込んだ。
「やれ!」
とばかり義党の面々、これを迎えて斬り返したが、一方背後の逃げて行く敵――宥免状を入れた人形箱を担いだ、三十郎一味の無頼漢を、このまま見すてて置く時には、致命的に大切の宥免状を、全く失うことになる。
(どうしたらよかろう?)
とこの一事が、義党の誰にもの心にあった。
さりとてその方へ力を分け、一部の同志が走ったなら、数十人の二藩士の前面の敵に、圧倒されるは知れていた。
焦燥が同志の人々を襲った。
と、忽然兵庫の脳裡へ素晴らしい考えが浮んで来た。
兵庫は萩丸へ躍りかかった。
そうして萩丸の冠っている笠――編笠を引き千切り投げすてると、グッと片手で抱き上げ、片手で抜刀をその胸へ差しつけ、紀州藩士へ見せつけて叫んだ。
「紀州の方々ご覧なされ、女装こそいたしおりまするが、これこそは貴殿方藩侯の、頼宣卿のご愛孫、最近何者かに誘拐されました筈の、萩丸君にござりまするぞ! 顔に見覚えがあるでござろう! ……貴殿方我々に手向かいいたさば、用捨はいたさぬこの萩丸君を、眼前において刺し殺し申す!」