일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんじゅふじん

真珠夫人

菊池 寛

菊池 寛의 真珠夫人(しんじゅふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 289,296자 · 578화면

아오조라 문고

」と云いながら、青年の表情は暗い陰鬱な調子を帯びていた。

「神経衰弱ですか。」

「いやそうでもありません。」そう云いながら、青年は力無さそうに口を緘んだ。簡単に言葉では、現わされない原因が、存在することを暗示するかのように。

「学校の方は、ズーッとお休みですね。」

「そうです、もう一月ばかり。」

「尤も文科じゃ出席してもしなくっても、同じでしょうから。」と、信一郎は、先刻青年の襟に、Lと云う字を見たことを思い出しながら云った。

青年は、立入って、いろ/\訊かれることに、一寸不快を感じたのであろう、又黙り込もうとしたが、法科を出たものの、少年時代からずっと文芸の方に親しんで来た信一郎は、此の青年とそうした方面の話をも、して見たいと思った。

「失礼ですが、高等学校は。」暫らくして、信一郎はまたこう口を切った。

「東京です。」青年は振り向きもしないで答えた。

「じゃ私と同じですが、お顔に少しも見覚えがないようですが、何年にお出になりました。」

青年の心に、急に信一郎に対する一脈の親しみが湧いたようであった。華やかな青春の時代を、同じ向陵の寄宿寮に過ごした者のみが、感じ合う特殊の親しみが、青年の心を湿おしたようであった。