일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんじゅふじん

真珠夫人

菊池 寛

菊池 寛의 真珠夫人(しんじゅふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 289,296자 · 578화면

아오조라 문고

誰も気の置ける人はいませんのよ。妾がお山の大将をしているのでございますから。」と、言った言葉が、彼に元気を与えた。その上に、あれほど堅く約束した以上、屹度心から待っていて呉れるに違ない。心から、歓び迎えて呉れるに違ない。そう思いながら、彼は「押せ!」と、仏蘭西語で書いてある呼鈴に手を触れた。

この前、来たときと同じように、小さい軽い靴音が、それに応じた。扉が静に押し開けられると、一度見たことのある少年が、名刺受の銀の盆を、手にしながら、笑靨のある可愛い顔を現した。

「あのう、奥様にお目にかゝりたいのですが。」

信一郎が、そう言うと少年は待っていたと言わんばかりに、

「失礼でございますが、渥美さまとおっしゃいますか。」

信一郎は軽く肯いた。

「渥美さまなら、直ぐ何うかお通り下さいませ。」

少年は、慇懃に扉を開けて、奥を指した。

「何うか此方へ。今日は奥の方の客間にいらっしゃいますから。」

敷き詰めてある青い絨毯の上を、少年の後から歩む信一郎の心は、可なり激しく興奮した。自分の名前を、ちゃんと玄関番へ伝えてある夫人の心遣いが、嬉しかった。一夜夫人と語り明したことさえ生涯に二度と得がたい幸福であると思っていた。